ヨガで最も大切なのはポーズではなく「呼吸」です。呼吸を制する者はヨガを制すると言われるほど、ヨガと呼吸法は切り離せない関係にあります。
この記事では、初心者が最初に覚えるべき基本呼吸法から、より深い効果が得られる応用呼吸法まで、段階的に詳しく解説します。
なぜヨガでは呼吸が重要なのか
ヨガでは「プラーナ(生命エネルギー)」を体内に取り込み、循環させることを大切にしています。プラーナヤーマ(調気法)とは、呼吸を通じてこの生命エネルギーをコントロールする技法のこと。
科学的にも、深い呼吸は以下のような効果があることがわかっています。
- 副交感神経が活性化 → リラックス効果
- 血中酸素濃度UP → 疲労回復
- 心拍数の安定 → 精神安定
- 横隔膜の可動域UP → 内臓マッサージ効果
初心者が覚えるべき呼吸法3つ
1. 腹式呼吸(基本中の基本)
ヨガの基本となる呼吸法。お腹を膨らませたり凹ませたりして呼吸します。
やり方
- あぐらまたは椅子に座り、背筋を伸ばす
- お腹に手を当てる
- 鼻から4秒吸い、お腹を膨らませる
- 鼻から6秒吐き、お腹を凹ませる
- 5分間繰り返す
効果
副交感神経を活性化。深いリラックスと自律神経の調整に効果的。
2. 胸式呼吸(活性化のための呼吸)
お腹ではなく胸を膨らませる呼吸法。ピラティスでも使われます。
やり方
- 背筋を伸ばして座る
- 両手を肋骨に当てる
- 鼻から4秒吸い、肋骨を横に広げる(胸を膨らませる)
- 鼻から4秒吐き、肋骨を戻す
- 5分間繰り返す
効果
交感神経を活性化。活力を上げたい時、朝の目覚めに最適。
3. 完全呼吸(腹式+胸式のミックス)
ヨガで最も重要とされる呼吸法。お腹→胸→鎖骨と順番に膨らませ、逆順に吐き出します。
やり方
- あぐらで座り背筋を伸ばす
- まずお腹を膨らませる(3秒)
- 次に胸を広げる(3秒)
- 最後に鎖骨まで空気を送る(2秒)
- 鎖骨→胸→お腹の順に吐く(8秒)
- 5〜10分続ける
効果
肺全体を使うことで、体全体の細胞に酸素が届きます。深いリラックスと集中力アップ。
中級編:応用の呼吸法
ウジャイ呼吸(勝利の呼吸)
喉の奥を少し狭めて「シューッ」という音を鳴らしながら呼吸。海の波のような音がします。ヴィンヤサヨガでポーズと連動させます。
効果:内側から熱を作り出し、集中力を高める。
ナーディショーダナ(片鼻呼吸)
右手の親指と薬指で片方ずつ鼻を押さえ、片鼻ずつ呼吸します。左右の脳のバランスを整える効果があります。
効果:頭のクリアさ、集中力、心の安定。
カパラバーティ(頭蓋を輝かせる呼吸)
お腹を素早く凹ませて短く吐き、自然に吸うを繰り返します。1秒に1回のペースで100回程度。
効果:体内浄化、活力アップ、代謝促進。
呼吸法を習慣にするコツ
- 朝起きたらまず3分の腹式呼吸
- ヨガの最初と最後は必ず呼吸法から
- 寝る前の腹式呼吸で睡眠の質UP
- ストレスを感じた時にすぐ深呼吸
- 電車・信号待ちなど「隙間時間」を活用
呼吸法の注意点
- 妊娠中はカパラバーティなど激しい呼吸法を避ける
- 目眩がしたら中止する
- 食後1時間以内は避ける
- 無理に息を止めない
- 鼻が詰まっている時は口呼吸でOK
まとめ|まずは腹式呼吸を5分から
ヨガの呼吸法は難しく感じるかもしれませんが、まずは腹式呼吸だけでOK。1日5分続けるだけでも、心身の変化を感じられます。
慣れてきたら完全呼吸、ウジャイ呼吸と段階的に取り入れていきましょう。呼吸を制する者は、心と体を制すことができるのです。
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